橋の豆知識

筆者は建築学の専門家ではありません。
このホームページを作成する際に書物やホームページで勉強した範囲で
記載していますので、多くの情報を期待しないでください(^_^;)


●橋の歴史
日本で歴史上最初に現れる橋は、仁徳天皇の頃、現在の大阪市に架けられた
「猪甘(いかい)ノ津の橋」といわれています。
推古天皇の頃には、百済から技術者が渡来し、唐橋と呼ばれる橋の様式を伝えました。
足利時代から徳川時代にかけて、茶道の発展と供に庭園橋が作られるようになりました。
織田信長、豊臣秀吉は道路の改修や架橋などの公共事業を盛んに行ないましたが、徳川
時代になり、軍事上の政策から、東海道などの川には橋を架けることを認めませんでした。

神奈川県では、「相模川の石ぐい」が史跡として残っています。
この橋は、橋長約60m、幅員約7mで、建久9(1197)年に完成したと伝えられています。

日本は「木の文化」であったため、古代の橋は老朽化や流出によって消滅してしまいました。

(参考文献:「かながわの橋」関野昌文)



●橋の種類

使用材料による分類
木  橋 木材を主材料とするもの
石  橋 石材を主材料とするもの
鋼  橋 鋼材を主材料とするもの
鉄筋コンクリート橋(RC橋) コンクリートを鉄筋で補強したもの
プレストレスト・コンクリート橋
(PC橋)
コンクリートをピアノ線などの高強度鋼材であらかじめ締め付けたもの

通路の位置による分類
上路橋 橋げたの上に路面があるもの
下路橋 橋げたの下に路面があるもの
中路橋 橋げたの高さの中間に路面があるもの
上記の他、上下に2層の路面があるものもあります

構造形式による分類
けた橋 はりとして設計されるけたを主体とするもの
トラス橋 橋の主体にトラス(三角形部材)を用いたもの
アーチ橋 橋の主体にアーチを用いたもの。
タイドアーチ、ランガー桁、ローゼ桁、ニールセン橋などがあります。
ラーメン橋 橋の主体が四角形の部材で構成されたもの。
門型、方づえ型などがあります(右図は方づえ型)
 
斜長橋 橋げたを、塔から斜めに張ったケーブルで吊ったもの。
ケーブルの張り方により、放射型、ハープ型の種類があります(右図は放射型)
つり橋 ケーブルを張り、橋げたを吊り下げたもの。
単純橋 1経間ごとに切れた橋 例:上図、トラス橋,アーチ橋
連続橋 2経間以上連続している橋 例:上図、斜長橋,つり橋(3経間連続)

(参考文献:「かながわの橋」関野昌文 「かながわの橋100選」神奈川県道路整備課 など)


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